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かわごえ歯科 blog / ブログ

大人の虫歯は遅れてやってきます…

2023年12月11日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。


 いつの間にかすっかり寒くなりました。温かい飲み物や軽食、夜食など摂られる機会も増えたのではないでしょうか。
 体を冷やさないようにすることは大事ですが砂糖入りの飲み物をゆっくりちょこちょこ飲むことや、夜食後すぐに寝てしまうことが癖にならないように注意が必要です。


 話は変わりますが現在20代の方、大人になってから虫歯にならなくなったと感じている方いらっしゃいますか?


 大人になって歯磨きが上手になった、甘いジュースやお菓子を頻繁に口にしなくなった、それも虫歯にならなくなった理由です。


 しかし、あまり歯を磨かない、食事やお菓子もだらだら食べてしまう、そんな風な生活を子供の時から変わらず送っている方のほうがもしかしたら虫歯にならなくなった、歯が強くなったと感じておられる方は多いかもしれません。


 20代というのはちょうど永久歯が生え揃い、歯の表面のエナメル質にカルシウムが蓄えられ、虫歯菌の出す酸にも強くなってきている年代なのです。歯は萌出してすぐは無機質の割合は7割ほどですが日常繰り返す再石灰化の中で9割を超えるようになります。(萌出後成熟といいます)


 そして永久歯は乳歯よりももともとエナメル質の厚みがあり、その下の象牙質が虫歯に至るまでも時間がかかります。このようなことから虫歯ができるような生活を送っていても歯が痛くならない期間がちょうど20代に訪れる方が多いのです。


 痛くないことはよいことですが適切なブラッシングや生活習慣が伴わない場合、今後怒涛の虫歯ラッシュの30~40代を迎えることになるかもしれません。


 
 そう、いくら強いとはいえ、口腔ケアを怠って好き放題に飲食していれば再石灰化が間に合わずエナメル質は溶けてしまいます。

歯は確かに萌出後成熟により強くなっていますが、虫歯にならないわけではないのです。


 さらに象牙質も厚みを増していき、その過程で歯髄腔と呼ばれる神経が入っている部屋の面積も狭くなります。その為エナメル質が溶けて象牙質に虫歯が到達した後も虫歯がある程度進行しなければ痛みもありません。


 怖いのは明らかに虫歯になるだろうと思われる生活習慣をしながら、虫歯にならない・痛くならないために「この生活を続けても自分は虫歯にはならないんだ」と勘違いをして長期間過ごしてしまうことです。


 乳歯の時に虫歯を何回も経験している場合、「歯はすぐ虫歯になる」「虫歯になったら痛いものだ」と記憶されると思います。乳歯はエナメル質も薄く、歯髄腔の占める範囲が大きいためエナメル質が溶けてから痛みが出るまでの時間がとても短いです。速いと1週間から10日で虫歯が神経まで到達してしまいます。その為なかなか虫歯にならない永久歯の酸への耐久性を「虫歯にならない」と過信してしまうのです。

乳歯と永久歯 構造の比較



 こういったことが起こらないようにするために思いつくのは定期健診を受けることでしょうか。

定期的に通うことが一番望ましいですが難しければ1年に1回、歯医者さんに診てもらうといいと思います。真の理想は保護者の方がお子さんを定期健診に連れていき、小さいころから定期健診を受ける習慣をつけてもらうことです。

歯が痛くなくても歯科医院に行くことが習慣になればこういった一連のことは起こらないでしょう。


 今でも10年、20年歯医者には行ったことがないと来院される方の中には歯が歯石に覆われていたり知らない間に虫歯が複数できていたという方はいらっしゃいます。

歯は金属やプラスチックに置き換えることはできても元には戻りませんので定期健診でご自身の歯を守っていただけたらいいなと思います。

ストレス、溜まっていませんか

2023年11月6日

皆さんこんにちは。淀川区加島の川越歯科医院です。

日が落ちるのも早くなり冬の気配が強くなってきました。インフルエンザやコロナも流行っていますので手洗い、うがい、そして歯磨きも忘れず行いましょう!


さて、仕事や家事、PTAに学校、日常生活を送る中で多かれ少なかれついて回るストレス。皆さんは上手にストレスとお付き合いできていますか?

ストレスを感じると身体や精神に負荷を与え行動や生理現象に影響を与えます。ストレスによる負荷から口腔内にも唾液の減少や歯ぎしり、噛みしめなどを起こします。

ストレスは長期にわたって続くものや、短期でも負荷が大きいものなどそれぞれありますがそれが原因で病気になることもあります。
ただのストレス、と放置せずに上手に付き合っていきましょう。



ストレスと上手に付き合うために

ストレスの認識: まず、自分がどのような状況でストレスを感じるのかを認識しましょう。ストレスを感じる量や事柄は人それぞれです。ストレスの原因を理解することは、

対処策を見つける第一歩です。


健康な生活習慣: 良い睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動など、健康的な生活習慣を維持することがストレスを軽減するのに役立ちます。


リラクゼーションテクニック: ヨガ、瞑想、深呼吸などの自分に合ったリラクゼーションテクニックを練習することで、ストレスの症状を軽減し、リラックスできる状態を促進します。


マネジメント: ストレスを軽減するために、タスクの優先順位をつけ、計画的に時間を使うことが大切です。適切な時間割を作成し、余裕を持つようにしましょう。


ソーシャルサポート: 友人、家族、同僚とのコミュニケーションや協力は、ストレスに対抗するのに役立ちます。感情を共有し、サポートを受けることでストレスの負担を軽減できます。


ストレスのポジティブな受容: ストレスを避けることは難しい場合があります。しかし、ストレスを挑戦、チャンスと捉え、成長の機会として受け入れることができれば、そのストレスをポジティブなエネルギーに変えることができます。


セルフケア: 自分自身を大切にし、リラックスする時間を持つことが重要です。趣味や興味を持ち、ストレスから離れる機会を設けましょう。


プロの支援: すでに重度のストレスや心の健康の問題に直面している場合、心理療法やカウンセリングを受けることが役立つ場合があります。プロの支援を受けることで、ストレスへの対処方法を学び、向き合う力を得ることができます。



ストレスにより口腔内に起こる唾液の減少は虫歯や歯周病の進行を速めるだけでなくその他にも影響を及ぼします。歯ぎしりや噛みしめは歯を傷めてクラック(ひび)や歯と歯肉の境目の歯質が欠けてしまう原因にもなります。ストレスに自分で気付かない場合もありますが身体には表れている場合もありますのでゆっくり省みる時間も大事ですね。

秋の香りで気持ちをリフレッシュするのも良いですね!

禁煙成功のための大事な一歩

2023年11月2日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

もう皆さんはご存じかとは思いますが歯周病の一番の原因はたばこ、喫煙の習慣があることです。

たばこの増税や喫煙場所の制限、昨今の健康志向により喫煙者の方の数は年々減少傾向にあります。来院される患者様も喫煙歴のない方が増え、吸っていた方も禁煙されたりと世間でのたばこ離れがうかがえます。

しかし、長年吸っているとなかなかやめられないのがたばこです。多くの方が体に悪いことは知っていてもすぐにやめることができません。

禁煙に成功されている方はどうしても禁煙したい理由ができた方が多かったように思います。


例を挙げると結婚、妊娠、ご自身の健康に不安を感じて、などです。


あとは自宅や職場が禁煙になったとか、命に係わる病気に罹患しているなど喫煙できない事情ができた時も禁煙成功率は高いです。


余談ですが、3年以上の禁煙に成功されている患者さんにきっかけをお聞きするとなんと院長と話をしてからとのこと!3年、それ以上に長くメンテナンスに来てくださっていたので院長は何をその時お伝えしたのか気になります(笑)


話を戻しまして逆に言えば必要に迫られたり、やめたいという気持ちが大きくないと禁煙の成功率は低いということになります。

「意志が弱い」からとあきらめてしまっている方をよく見かけますが「意志が弱い」というのは強い願望や目標設定がなされていない、見通しが出来ていない場合に陥りやすい状態です。「意志が弱い」というのはもともとの性格、ではないと思います。

では禁煙に向けて意志を強く長続きさせるコツを見ていきましょう。


「禁煙する」という強い意志を自分で育てるワーク

1. 自分を知る
2. たばこをを知る
3. 病気を知る
4. 喫煙にかかる経費を考える
5. 喫煙、禁煙のメリット、デメリットを考える
6. 10年先、20年先の自分や家族のことを考える
10年後、20年後知らなかった、こんなはずじゃなかったと言わないためのワークでもあります!!


1.自分を知る : まず自分の現在の健康状態や生活・仕事スタイル、何歳まで生きたいか、何歳まで仕事をしていくのか、趣味や旅行はいつまで楽しもうか…などだいたい65歳以降を含めた人生設計をします。掘り下げていくほど自分のことが分かっていきます。


2.たばこを知る : 次にたばこのこと、喫煙のことを知る必要があります。ニコチンやタール、紙たばこと電子タバコの違い、体にどのような影響やかかる病気があるかなど調べます。


3.病気を知る : 今度は喫煙が原因でかかる病気について調べます。症状、併発する病気、食事制限、運動制限、治療方法、費用、完治はあるのかなど調べます。


4.喫煙にかかる費用を考える : 病気によるリスクを調べたらたばこにかかる費用を計算してみます。1週間で、1か月で、1年、5年、10年…計算します。


5.喫煙、禁煙のメリット、デメリットを考える : ここまでで自分のことやたばこのこと、病気のことについて分かったことがたくさんあると思います。それを踏まえた自分にとっての喫煙、禁煙のメリット、デメリットをそれぞれ書き出します。些細なメリットもデメリットも書き出します。


6. 10年先、20年先の自分や家族のことを考える : 最後に、周囲の方を含んだ未来を思い浮かべます。

「自分は長く生きないと思う」はこの際考えない方がよいです。今の医療技術は発展しています。ぜひ80歳以上になった自分も思い浮かべてみてください。



いかがでしたか?


全然気持ちに変化はない、やっぱりやめられそうにないなと感じるかもしれません。


しかしなんとなくダメだと思っていたものがよりなぜやめた方がよいのか、どれほど自分の将来に影響を及ぼすのか、その影響は自分にとってどのくらいのダメージとなるのかを知るきっかけとなったのではないでしょうか。

私たちは知らないものや興味のないことに対して気持ちを割くことは難しいです。

おそらく院長の話をお聴きになって禁煙に成功された患者様はその時禁煙の話を聴く準備が整っていたのではないかと思います。


準備が整う=知識がある、興味を持っている状態です。


いくら知識があっても興味を持てない、取り組めないことはなんにでもあります。

しかしこの患者様のように何かのきっかけで禁煙のスイッチが入るかもしれません。

私たちは立場上患者様に今すぐにでも禁煙をしていただきたいと思っています。その為、治療やメンテナンスのお時間内で禁煙のお話をさせていただくことがあります。

けして「まだ禁煙できないんですか」と責めるために何度も言うわけではありません。

患者様の禁煙への準備が整うきっかけを作ろうとしています!

歯に寿命にものすごく関わってくる大事なことですのでうるさく言いますがこれからもよろしくお願いします!

磨きすぎに注意!オーバーブラッシングとは

2023年10月12日

長い人生における歯みがきはとても奥が深い…かもしれません!

みなさんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

当院では虫歯治療が終わった後もメインテナンスにて定期的に歯茎の検査や、磨き残しの状態を見てブラッシングのやり方を一緒に考えたり習慣の見直しをさせていただいたりしています。

そんな中、よく見かける歯みがきの癖、そのひとつが

オーバーブラッシング、いわゆる「磨きすぎ」です。

「オーバーブラッシング」は、過剰な力や回数で歯を磨くことを指します。これは長期にわたり習慣で行っていると歯に悪影響を及ぼす可能性があるのです。

ではどういった影響があるか見ていきたいと思います!

オーバーブラッシングによる口腔内への影響

歯ブラシを強く押し付けたり、強く磨きすぎたりすると、歯肉を傷つけたり歯の組織が削れる可能性があります。人間の体の中で一番硬いと言われるエナメル質も粗い研磨剤の配合されている歯磨剤を長期で日常的に使用しゴシゴシ磨いていると徐々に研磨され薄くなっていきます。エナメル質は歯を守る外部の硬い層であり、これが薄くなったり損傷することで歯が外からの刺激に敏感になることがあります。また、口腔全体で考えると歯周病の悪化や口渇や口臭の原因にもなります。

*歯肉の損傷: 歯肉は傷つくと退縮し歯肉に隠れていた歯根が露出してしまいます。歯根はエナメル質がなく酸や刺激に弱いので虫歯になりやすく、また摩耗しやすい組織です。

*知覚過敏: 歯肉退縮、歯根露出、エナメル質が削れると、歯が刺激を感じることがあります。物理的なものから冷たい、熱い、または甘い飲食物に対する過敏さが現れることがあります。

歯の変色: 過度な歯磨きによってエナメル質が削れ、歯の表面が粗くなることがあり、これが歯の着色を起こしエナメル質が薄くなることで象牙質の色が浮き出てしまい歯が黄色く見えてしまいます。

オーバーブラッシングを防ぐためには、以下のポイントに留意することが大切です

  • 適切な歯ブラシの選択: 歯ブラシは柔らかい毛先のものを選ぶことが大切です。硬い歯ブラシは歯にダメージを与えやすいです。
  • 適切な圧力をかける: 歯ブラシを使う際には、適度な圧力をかけて磨くことが大切です。強く押し付けないようにしましょう。
  • 正しい磨き方: 正しい歯磨きの方法を実践しましょう。歯ブラシの握り方や動かし方など歯医者や歯科衛生士から指導を受けるとよいでしょう。
  • 適切な回数: 食後(朝昼晩の3回)、または朝晩の2回、歯磨きを行うことが推奨されています。過度に磨き過ぎないようにしましょう。

歯の健康を維持するための適切な歯磨きの仕方や道具選びは、基本は皆さん同じですが現在の口腔状態や力の強さなどによって変わります。

基本は同じでも細かなところで違ってきます。

歯をしっかり磨いているのにそれが歯のためになっていないとしたらとても悲しいですよね。

ぜひドラッグストアに行くより先にお近くの歯医者さんで指導を受けてみてください

生活習慣病について

2023年10月9日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

生活習慣病という言葉を今までで1度は聞いたことがあるのではないかと思います。
色々便利になったり、美味しいものがたくさん増えたりした半面生活習慣病に掛かる割合も増えてしまっています。
今回は生活習慣病とはどんなものかお話していきます。

*成人病
 ・実は1996年頃までは生活習慣病は成人病と言われていました。
  成人病は40歳前後から増加する疾病、がんや心臓病、脳卒中などををまとめて指す言葉でした。つまり年齢を重ねるにつれ自然となってしまう病気で加齢によるものであれば防ぎようがないというイメージが強かったのです。
  ですが、成人病と呼ばれるものの多くは子供の頃からの生活習慣によって予防や進行を抑えられること、逆に悪化させてしまうことがわかったのです。
  このことから厚生労働省は名前を成人病から生活習慣病に変更したのです。
  生活習慣病それ自体の病気がある訳ではなく、生活習慣が原因で起こる疾病の総称を表した名前です。

*生活習慣病の種類
 ・厳密に言えば生活習慣病は定義がハッキリしているわけではありません。
  ですが五大生活習慣病や、八大生活習慣病という言葉が存在します。
  また、生活習慣病の種類は健康増進法では「がん及び循環器病」、健康日本21では「がん、心臓病、脳卒中、糖尿病等」とされているそうです。

*五大生活習慣病
 ・がん
 ・糖尿病
 ・心疾患
 ・高血圧疾患
 ・脳血管疾

*八大生活習慣
 五大生活習慣に3種類の病気を追加したものです。
 ・腎疾患
 ・肝疾患
 ・膵疾患

*生活習慣病の原因
 ・不健康な食生活
  美味しい食べ物が増えた半面、脂質や糖質などを必要以上に摂取してしまうことが多くなってしまっています。

 ・運動不足
  運動不足だと肥満を引き起こしやすくなり、生活習慣病である糖尿病や高血圧などになりやすくなります

 ・睡眠不足
  睡眠不足だったり質の悪い睡眠を慢性的に取ったりしていると、ホルモンバランスが崩れ高血圧や糖尿病になりやすくなります。
  他にも代謝や免疫機能にも悪影響を与えます。

 ・喫煙
  煙草には有害物質が多量に含まれています。
  その中のニコチンなどは血管を収縮させ心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こしやすくします。
  また発がん物質もあり喫煙者は非喫煙者よりがん発症率が大きいです。


生活習慣病の原因は他にも様々ありますが、適切な運動、食事、睡眠などを心掛け心身共に健康的な状態を保ちましょう!

誤嚥性肺炎とは

2023年10月5日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

皆さんは誤嚥性肺炎を知っていますか?
誤嚥性肺炎は2022年時に日本人の死亡率3.6%(6位)と上位の死亡理由です。
(出典:厚労省「令和4年 人口動態統計月報年計の概況」
口腔内の細菌によって発症することが多く、口腔内の環境が悪いと発症リスクが増えます。
さらに高齢者になる程死亡リスクが高くなってしまいます。
それでは誤嚥性肺炎についてお話していきましょう。

*誤嚥性肺炎
 ・飲食物や唾液が肺に入ってしまい、肺が細菌感染を起こしてしまい発生する炎症のことです。
  一般的な肺炎は高熱や激しい咳などが出ますが、誤嚥性肺炎ではそういった症状は大きく出づらく、何だかだるいや食欲がないなど分かり辛い症状が出ます。

ちなみに誤飲と誤嚥は似ていますが、実際は違います。

*誤嚥と誤飲の違い
 ・誤嚥とは飲食物などを飲み込んだ際に気管に誤って入ることです。
 ・誤飲とは飲食物以外のものを飲み込んでしまうことです。

*誤嚥のタイミング
 ・嚥下前誤嚥
  咀嚼途中で飲み込む前の口腔内の飲食物が気管に入ることです。

 ・嚥下中誤嚥
  咀嚼が終わり飲食物を飲み込んでいる時に嚥下反射が上手く出来ず気管に入ってしまうことです。
  ※嚥下反射:飲食物などを飲み込む時に誤って気管に入り込まないように喉頭蓋と言われる部分が下がり気管の入り口に蓋をして誤嚥が起こらないようにする反射

 ・嚥下後誤嚥
  飲食物などを飲み込んだ後に梨状窩等に残ってしまったものが気管に入ること
  ※梨状窩:食道の入り口近くにある溝

誤嚥は基本的にこの3つのタイミングから誤嚥します。
さらに嚥下機能が低下してしまうと不顕性誤嚥というものが起こることがあります。

*不顕性誤嚥
 ・通常であれば気管に何か入ると反射でせき込み、異物を排出しようとしますが、不顕性誤嚥はその反射が起きずそのまま気管に入り込んでしまうことです。

*誤嚥性肺炎の予防
 ・口腔ケア
  口腔内の常在菌が気管に入り誤嚥性肺炎を起こす事が多いので、口腔内細菌を出来る限り減らすことが重要です。
  歯だけではなく舌磨きなどもすると効果的です。

 ・禁煙
  喫煙をすると唾液が減ったり口腔内の細菌が活発になったりするので禁煙をすると誤嚥性肺炎の予防になります。

 ・よく噛む
  急いで食べるとそれだけで食べ物が気管に入る確率が上がります。
  ゆっくり噛んで、しっかり飲み込めるようにしましょう。

誤嚥性肺炎は意外と高齢者の方には身近な病気です。
予防に努めて掛からないように気を付けましょう!

秋にも花粉症の足音が忍び寄る~!?<鼻呼吸>

2023年10月2日

 

スギやヒノキのように花粉情報が出ない秋の花粉たち…!!

―くしゃみが…

 ―鼻水が…

 …目がかゆい!

そう、花粉症の症状が強く出るのは春だけではないんです…!

みなさんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

秋は過ごしやすい季節、と思っていましたが残暑も長引き、そのイメージもだんだん薄れてきました。

秋も過ごしにくく感じるようになった原因の一つ、それは年々強力になったと感じる秋の花粉症です。

私自身、春も秋も花粉症の症状が出るようになったので素直に秋の訪れを喜べなくなっています。春の花粉はスギやヒノキですが、秋にはブタクサ、ヨモギ、カナムグラといった植物の花粉が飛んでいます。これらの植物はこの時期公園や河川敷に多く生息しています。

花粉症は鼻水、顔や目のかゆみ、くしゃみが一般的ですが喉に異物感や痛みを感じ咳が出る症状もあります。特に秋の花粉症の原因とされる植物の一つブタクサの花粉は喉から気管支に入り込みこういった症状を誘発します。

咳が出るという症状について掘り下げますと花粉が気管支まで入る原因はいろいろと考えられるようです。

花粉症の症状で咳が出る原因

*花粉が混じった鼻水が喉に落ちる

*鼻水で鼻呼吸ができなくなり口呼吸を誘発し直接喉に花粉が付着する

*花粉に加えてPM2.5などの汚染物質も飛んでいるため症状が出やすくなっている

鼻が詰まっていなくてももともと口呼吸の方はそのリスクが高まります。年々花粉症の症状が強くなっていると感じておられる方は虫歯、歯周病のリスクもありますし口呼吸を放置せず改善するよう目指していただければと思います。

どの症状も辛いですが花粉による咳は一度出るとなかなか止まりませんし症状が長引けば発熱、風邪に発展する場合もありますので注意が必要です。

一般的ではありますが花粉症対策を挙げていきます

花粉症対策

*マスク、対花粉症用の眼鏡を着用する

*花粉が付着しづらい素材の服を着る

*玄関に入る前に服についた花粉をはらう

*外から帰ってきたらうがいや洗顔をする

*こまめに掃除をする

そして鼻呼吸が苦手な方はこちらの項目に「鼻呼吸の強化」を追加してみましょう!

口呼吸は異物を直接体内に入れてしまうのでアレルギーのリスクは鼻呼吸より高くなります。

日ごろから「あいうべ体操」ガムを噛むなどを習慣に取り入れつつ鼻呼吸を意識してするようにしてみてください。

すべての症状がなくなるということはありませんがある程度症状が緩和すると思います。

鼻呼吸はほかにもたくさんメリットがあるので苦手な方はメンテナンス時にご相談ください!

非歯原性歯痛の治療

2023年9月28日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
以前に非歯原性歯痛とはどのようなものかお話をしました。
今回は前回のおさらいを兼ねてと大まかなそれぞれの治療法についてお話していきます。
 ※非歯原性歯痛は大前提として専門的な分野になるので、診断はとても困難です。
  自分はどうだろういう方は非歯原性歯痛の専門医、または認定医のいる歯科医で診てもらう事が正確かと思います。

*筋・筋膜性歯痛
 ・食べ物を噛むときに使う咀嚼筋や、首や肩の筋肉のコリから起こる関連痛です。
 ・治療法…口周りや首、肩の筋肉のコリの炎症から起こる関連痛ですので筋肉のストレッチや、マッサージなどでコリを解消していくと治まる場合があります。

*神経障害性歯痛
 ・発作性神経障害性歯痛
  これは三叉神経(主に顔面や口に分布している神経)が何らかの理由で傷付いてしまうことで起きる歯痛です。
  瞬間的に電流が流れたような激痛が特徴です。

・治療法…様々な神経が原因で起こりえるので専門科で診断してもらった上で治療を進めていきます。最初は薬物療法が多いようです。
 他には神経ブロックや外科手術をすることもあります。
  ※神経ブロック:神経幹に局所麻酔を打ち、神経経路を一時的に遮断すること

・持続性神経障害性歯痛
 こちらは帯状疱疹が主な原因になる神経痛です。
 じりじりとした痛みが長く続くことが多いです。
・治療法…帯状疱疹の関連痛ですので、帯状疱疹の治療を行う場合が多いです。
 抗ウイルス薬や非ステロイド性抗炎症薬などを用います。

*神経血管性歯痛
 ・片頭痛や群発頭痛の関連痛として起こります。
  ※群発頭痛:片側の目が抉られるような激痛起こったり鼻水や目の充血といった症状が出る頭痛
 ・治療法…頭痛から引き起こされる関連痛になるので日本頭痛学会の頭痛専門医に掛かるのがいいでしょう。

*上顎洞性歯痛
 ・上顎洞に炎症が起きると関連して歯痛が引き起こされることがあります。
  ※上顎洞とは副鼻腔の一つで、上の奥歯の根尖の近くにある部位
 ・治療法…上顎洞炎が原因ですのでこの症状の治療を行うことで歯痛が和らぐ傾向にあります。
  抗生物質の薬物療法や回復が遅い場合は内視鏡手術を行うこともあります。

*心臓性歯痛
 ・狭心症や心筋梗塞など心臓に関連した病気から起こる関連痛です。
  歯以外にも肩や背中など上半身にも関連痛を起こす事があります。
 ・治療法…心疾患が原因になるのでその疾患に合わせた治療になります。
  抗血栓薬や抗凝固薬の薬物療法やバイパス手術などです。

*精神疾患または心理社会的要因による歯痛
 ・統合失調症やうつ病などで起こる歯痛のことです。
  また、心理社会的要因とは婚姻状況や生活環境、家族構成など様々な要因が原因で起こることもあります。
 ・治療法…診断には専門科の判断がいり、安易に判断はできません。
  基本的には精神療法や薬物療法などが主なことが多いです。


今回は非歯原性歯痛の主な治療法をご紹介しました。
一例に過ぎないのできちんとした診査、診断、治療を行い進めていうことが重要になります。
是非参考にしてみてください!

虫歯や歯周病じゃないのに歯が痛い!

2023年9月21日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

突然ですが、特に異常ありませんと診断されたのに歯の痛みが止まらない!となった事はありませんか?
実はそれ“非歯原性歯痛”(ひしげんせいしつう)と言われる症状かもしれません。
非歯原性歯痛とは歯や歯周組織に異常が見られないのに歯が痛いと感じる状態を指します。
歯科を受診された人の約3%はこの非歯原性歯痛に当てはまるそうです。
今回は非歯原性歯痛についてお話していきたいと思います。
非原性歯痛の原因は大きく分けて日本口腔顔面痛学会により8つに分類されます。

*筋・筋膜性歯痛
 ・食べ物を噛むときに使う咀嚼筋や、首や肩の筋肉のコリから起こる関連痛です。
  ※関連痛:脳が本来の痛みが出ている場所から離れた所が痛いと誤認識してしまうこと

*神経障害性歯痛
 神経障害性歯痛には二つ種類があります。

・発作性神経障害性歯痛
 これは三叉神経(主に顔面や口に分布している神経)が何らかの理由で傷付いてしまうことで起きる歯痛です。
 瞬間的に電流が流れたような激痛が特徴です。

・持続性神経障害性歯痛
 こちらは帯状疱疹が主な原因になる神経痛です。
 じりじりとした痛みが長く続くことが多いです。

*神経血管性歯痛
 ・片頭痛や群発頭痛の関連痛として起こります。
  ※群発頭痛:片側の目が抉られるような激痛起こったり鼻水や目の充血といった症状が出る頭痛

*上顎洞性歯痛
 ・上顎洞に炎症が起きると関連して歯痛が引き起こされることがあります。
  ※上顎洞とは副鼻腔の一つで、上の奥歯の根尖の近くにある。

*心臓性歯痛
 ・狭心症や心筋梗塞など心臓に関連した病気から起こる関連痛です。
  歯以外にも肩や背中など上半身にも関連痛を起こす事があります。

*精神疾患または心理社会的要因による歯痛
 ・統合失調症やうつ病などで起こる歯痛のことです。
  また、心理社会的要因とは婚姻状況や生活環境、家族構成など様々な要因が原因で起こる歯痛です。

*突発性歯痛
 ・様々な検査をしても分からない原因不明の歯痛です。
  70%から83%が抜歯などの歯科治療を契機に引き起こされるそうです。
  時間経過とともに症状が変化することがあったり、原因が分かったりすることもあります

*その他の様々な疾患で起こる歯痛
 ・悪性リンパ腫や血管炎、薬物の副作用などで歯痛が起きることがあります。
  ※血管炎とは体中にある血管に対して炎症が生じること

虫歯や神経の処置、抜歯までしたのに全く歯の痛みが無くならないという方は非歯原性歯痛の可能性が高いです。
これは専門性が高い症状なので一般歯科だけではなく、口腔外科や場合によっては精神科などにも掛かる必要があります。
非歯原性歯痛の専門医・認定医のいる施設もありますので、悩んでいる方は是非調べてみて下さい!

<食育>食欲の秋がやってきた!旬野菜で美味しく体づくり

2023年9月18日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

9月も下旬に差し掛かり朝晩は風もひんやりしています。近年、秋が短く感じるので少し寂しいですがしっかり秋を感じていきたいと思います!

秋と言えば食欲の秋!ということでスーパーにも秋の味覚がところ狭しと並んでいます。

秋の味覚、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

 

秋刀魚

カボチャ

松茸

葡萄…

 

たくさんありますね。秋に限らず旬のものを取り入れることは心身ともに健康にしてくれます。

とはいえ、技術の進歩により大抵の野菜は通年手に入ります。そう思うと旬のものを食べることは四季のある日本の昔からの風習以上の意味を感じない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが旬の食材はその季節に必要な栄養素を含んでいたり、旬ではない季節に収穫されたものよりも栄養素が高いものもあります。通年いろんな食材が手に入る現代でも季節ごとの旬を知り効率よく栄養を取り入れていきたいですね。

 

では秋だけではなく季節ごとの旬の食材の例を挙げていきます。

春の食材

菜の花、カブ、あさり、たけのこ、春キャベツなど

夏の食材

きゅうり、オクラ、トマト、アジ、カツオ、スイカなど

秋の食材

サツマイモ、柿、さんま、ししゃも、栗など

冬の食材

白菜、ほうれん草、みかん、ブリ、サケ、大根など

 

特に日本人は野菜不足が問題視されており、国で推奨している1日の摂取量は350gですが、対して平均摂取量がこの量を超える世代はありません。

野菜はビタミンやミネラル、食物繊維、ポリフェノールを多く含んでいます。がんのリスクを下げる効果が期待されているほか、生活習慣病予防においても役立つとされています。そして何より旬の食材はおいしさ、新鮮さ、栄養価全てにおいて優れていますので、上手にとり入れて健康管理に役立てましょう。

 

 また、先ほども出ましたが、技術の進歩、農家の方の工夫や努力の成果もあって私たちは長い期間、食材を楽しむことができています。その為、子供たちだけでなく大人の私たちですら旬の食材があいまいになってきています。

特にイチゴなどは企業努力も大きく昔の旬は春だったのに今では旬は冬~春、特に1月あたりが品種も多く甘いイチゴが並んでいます。温暖化の影響で日本の気候も変化して上手く獲れなくなった食材もあるでしょう。自分が食べる食物に興味を持ち、どのように育つのかを知り、味わうことは食育の意味でも大切なことです。食べることの大切さ、地球の環境を守ることの重要さを知るきっかけにもなるのではと思います。

 日々の食べ方、食べる物の選択は身体、そして口腔内の状態と相互に関係しています。例えば歯が痛い時や将来歯が抜けた場合、柔らかいものや細かくした状態で調理しないと噛めないのでおのずと歯ごたえのある野菜や肉などを選択する頻度は減ります。また病気によっては食べてはいけない食材もあるので同じく選択の幅が狭まります。

 逆に菓子パンや麺類ばかりを選択せず旬の物を楽しみバランスよく栄養を摂ることで生活習慣病をはじめとする病気の予防になり、口腔内も菓子パンやお菓子を選択するよりは虫歯、歯周病のリスクを軽減することができます。

  

 何かで目にしましたが「食事を用意することはもちろんであるがその季節の旬の物が食卓に並んでいることに愛があると感じる」というような一文がありました。

「家族がいれば作るんだけど」とおっしゃる方もよくおられますしとても共感します。しかしご自身が食べる食事にも愛がある方がこれからも長く健康に過ごせるのではと思います。

情報や知識を得れば行動変容に繋がります。食育という言葉が意味するところは範囲が広くいろいろなことに繋がっていきます。まずは好きな食べ物の旬や栄養を知ること、ご自身の健康の維持に必要な栄養素を含んでいる食べ物は何かなどから興味をお持ちいただけたらと思っております。

そして今日一日のお食事が美味しく食べられる様に歯みがき、健康管理を勧めていきたいと思います!

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。

※現在、初診、再初診の方の受付は行っておりません

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