かわごえ歯科医院の勉強会
2012年12月5日
原則1:盗人にも五分の理を認める(批判も非難もしない、苦情も言わない)
*人間は理解されたい動物である
*他人を批判することで得られるのはマイナスのものばかりである
*他人を矯正するよりも、自分を直すほうが優先順位は高い
感情に任せて批判はせずに相手の立場になって頭を整理してから自分の意見を主張する
原則2:重要感を持たせる(率直で誠実な評価を与える)
*人間は他人から評価を受けたいものである
*重要感を持たせることで気持ちよく働いてくれる
*相手の長所を見ることで評価すべきところを見つけることができる
自己の欲求の前に相手の長所を見るようにすれば嘘のない心からの評価を相手に与えることができる
原則3:人の立場に身を置く(強い欲求を起こさせる)
*人になにかをして欲しいなら、その人が何を欲しているかを考える
*人は自分の問題を解決することに強い関心を持っている
相手に自分から行動を起こさせるような強い欲求を生じさせる
▼人に好かれる六原則
原則1:誠実な関心を寄せる
*相手に関心を寄せることによって、相手もこちらに関心を寄せる
原則2:笑顔を忘れない(笑顔で接する)
*笑顔には豊富な情報がつまっている
*相手に楽しんでもらいたければまず自分が楽しむ
*楽しくないときでも、笑顔を作っていればやがて楽しくなる
笑顔の力は強力、声にのって相手に伝わる
原則3:名前を覚える(名前は当人にとって、最も快い最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない)
*人間は自分の名前に大いに関心がある。
*人間は自分の名前を重要視してほしいものである
*名前を覚えることがコミュニケーションの基本
相手の名前を憶え、大切に扱っていることを理解させることで相手に重要感を与える
原則4:聞き手にまわる
*話上手になるにはまず聞き上手になること
*人間は誰でも聞き役を欲しがっている
*相手が話しやすい状態を作ること
腹を立てている客、傷心の友、あるいは医者を呼ぶ患者。みな聞き手を欲しがっている
原則5:関心のありかを見ぬく(相手の関心を見抜いて話題にする)
*相手の関心はどこにあるのか見ぬく
人は自分に関心を寄せてくれる人を信頼する
原則6:心からほめる(重要感を与える―誠意をこめて)
*人間は誰でも周囲のものに認められたいものである
*賞賛の報酬は金銭や名誉だけではない
相手がどれだけ自分や周囲にとって、重要な存在か相手に悟ってもらうように仕向ける
▼人を説得する十二原則
原則1:議論をさける
*議論に勝つ唯一の方法は議論を避けるとこである
*議論に負けても主張は変わらない
*議論を避けるように考えること
憎しみは憎しみをもってしては永久に消えない。愛をもってして初めて消える
原則2:誤りを指摘しない
*誤りを気づいてもらえるように質問をする
決定的な言葉は使わず、「自分はこう思う」という言葉を使い人の意見に真っ向から反対しない
原則3:誤りを認める
*自分の誤りを素直に認める
*誤りを認めることで得られるものは大きい
*自ら先に誤りを認めてしまう
「負けるが勝ち」
原則4:おだやかに話す
*「北風と太陽」の太陽のように人に接する
やさしい打ち解けた態度で話し合えば、相手の心を変えることもできる
原則5:”イエス”と答えられる問題を選ぶ
「イエス」と答えられる質問を繰り返して相手に気づいてもらう
原則6:しゃべらせる
*本来人間とは自分のことをしゃべるのが大好きである
*説得する場合にも相手にしゃべらせることは有効である
相手を説得したければ自分の話ではなく相手の話をさせる
原則7:思いつかせる
*相手に思いつかせることによって仕事は効率的なものとなる
*どう思いつかせるかがポイントとなる
相手に意見、希望を述べさせる。その気を起こさせる。
原則8:人の身になる
*相手を理解するには相手の身になって考えてみることだ
*人の行動には理由があり、その人の身になることでそれは理解できる
「どうすれば相手がやりたくなるか」を相手の立場に立って考える
原則9:同情を持つ
相手の立場になり同情することによって悪感情は消える
原則10:美しい心情に呼びかける
*人は公正な人物であると認められると、なかなか不正なことはできない
相手の良心に訴えることで相手にこちらの希望する行動を取ってもらえる
原則11:演出を考える
*人にお願いごとをするときは演出を考える
「可」を「良」に変えるのが「演出」である
原則12:対抗意識を刺激する
*対抗意識を刺激することにより、仕事のスピードや質を向上させることができる
優位を占めたい欲求、重要感を占めたい願望を刺激する
▼人を変える九原則
原則1:まずほめる
*こちらの意向に従ってもらいたい時は、まずほめてから伝える
褒めることで相手の信頼を得る
原則2:遠まわしに注意を与える
*遠まわしに注意を与えることによって、こちらの要望を相手に伝える
直接批判しても相手に反発心を抱かせる結果になる
原則3:自分のあやまちを話す
*自分の失敗談を話した後に注意をする
失敗談を話すことで同じ立場にいることを伝えてから注意を促す
原則4:命令をしない
*命令をせず、暗示を与え意見を求める
命令を質問に変えることで反発を生まず、且つ自発的行動を起こしやすい
原則5:顔をつぶさない
*人の顔を立てることにより、コミュニケーションは円滑になる
思いやりを持って結果を評価する
原則6:わずかなことでもほめる
*上手に褒めることによって、相手の長所を伸ばすことができる
批判によって人間の能力はしぼみ、励ましによって花開く
原則7:期待をかける
人間は期待をかけられれば、それを裏切れないものである
原則8:激励する
*人は激励されることで不安を払拭することができる
激励して能力に自信を持たせる
原則9:喜んで協力させる
*相手が喜びそうなことを与えてこちらに協力させる
気持ちの切り替えを起こさせるきっかけを与える
感想と考察
本書を読んでいると人を動かすことに重要なことは「相手の立場に立つこと」、「相手の欲求・関心を知ること」、「相手の事をよく観察すること」などがあげられる。
人は動かすものではなく自分の行動を変えることによって動いてくれるものであると考える。
人を無理やり動かそうとするのではなく、日ごろから相手の事を思いやって行動するように心がけていれば結果、人は動いてくれる、変わってくれるのだろうと思う。
患者様に対して行動変容を欲する場面は多々あるのでその人のことを知ること、知りたいというこちらの欲求を相手に見せることから意識して実践してみようと思う。