生活習慣病〈脳血管疾患〉
2023年11月16日
皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
朝や夜の冷え込みが深まってきましたが、皆さん体調はいかがでしょうか?
普段から体調を整え寒い時期を乗り越えましょう!
さて、今まで高血圧、糖尿病のお話をしてきました。
今回は生活習慣病の1つとされている脳血管疾患についてお話したいと思います。
*脳血管疾患
・脳血管疾患とは脳の血管等に異常が起こり発症してしまう病気の総称です。
*脳血管疾患の原因
・特に生活習慣病の中の高血圧による動脈硬化が大きな原因になります。
動脈硬化とは血管の壁がコレステロールや中性脂肪がたまってしまい詰まってしまったり、
弾力がなくなって硬化してしまったりして、血液の流れが悪くなってしまった状態です。
動脈硬化が進行すると脳血管疾患だけでなく、心疾患も引き起こす恐れが高くなります。
*動脈硬化の種類
・アテローム(粥状)動脈硬化
血管(動脈)にLDLコレステロール(悪玉コレステロール)がこびりつくと血管内に粥腫が
できて血流が悪くなります。
粥腫とは字の通りお粥のようなどろどろした塊でアテロームやプラークとも呼ばれます。
粥腫が破裂してしまうと血栓ができてしまい、脳梗塞や心筋梗塞に繋がってしまいます。
・中膜硬化(メンケベルグ型動脈硬化)
動脈は3構造になっており、外膜、中膜、内膜の3つの層で構成されています。
中膜硬化とは高血圧等が原因で動脈内の中膜にカルシウムが沈着してしまい、
硬くなることです。
硬くなると石灰化し血管の壁がもろくなって破れてしまうこともあります。
・細動脈硬化
細動脈硬化は主に脳や腎臓の細い動脈が加齢や高血圧などで硬く脆くなってしまうことです。
他2つの動脈硬化と同じように血管が破裂してしまう可能性が高くなり脳血管疾患に繋がります。
*脳血管疾患の種類
今回は脳卒中に言及します。
脳卒中も大きく分けて2種類に分けられます。
血管が詰まるタイプ(虚血性脳卒中)
血管が破れるタイプ(出血性脳卒中)
です。
・虚血性脳卒中
脳梗塞とも言われます。脳梗塞にも種類があり
- アテローム血栓性脳梗塞…アテローム動脈硬化が原因で起こる脳梗塞
- ラクナ梗塞…脳の奥にある穿通枝と呼ばれる細い血管が詰まることで起きる脳梗塞
- 心原性脳梗塞検症…心臓で出来てしまった血栓が血流に乗って脳にまで運ばれて脳の血管を詰まらせてしまうことで起きる脳梗塞
・出血性脳卒中
- 脳出血…何らかが原因で脳の血管が破れ出血してしまい、それによりできた血腫が脳を圧迫し障害を引き起こす疾患
- くも膜下出血…脳の表面にあるくも膜下腔という隙間に出血が生じる疾患
脳血管疾患も生活習慣病の1つとされていますし、高血圧などの生活習慣病も多いに関係してきます。
生活習慣病同士が連鎖してより深刻な全身疾患に繋がることが多いの生活習慣には十分気を付けましょう!