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かわごえ歯科 blog / ブログ

非歯原性歯痛の治療

2023年9月28日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
以前に非歯原性歯痛とはどのようなものかお話をしました。
今回は前回のおさらいを兼ねてと大まかなそれぞれの治療法についてお話していきます。
 ※非歯原性歯痛は大前提として専門的な分野になるので、診断はとても困難です。
  自分はどうだろういう方は非歯原性歯痛の専門医、または認定医のいる歯科医で診てもらう事が正確かと思います。

*筋・筋膜性歯痛
 ・食べ物を噛むときに使う咀嚼筋や、首や肩の筋肉のコリから起こる関連痛です。
 ・治療法…口周りや首、肩の筋肉のコリの炎症から起こる関連痛ですので筋肉のストレッチや、マッサージなどでコリを解消していくと治まる場合があります。

*神経障害性歯痛
 ・発作性神経障害性歯痛
  これは三叉神経(主に顔面や口に分布している神経)が何らかの理由で傷付いてしまうことで起きる歯痛です。
  瞬間的に電流が流れたような激痛が特徴です。

・治療法…様々な神経が原因で起こりえるので専門科で診断してもらった上で治療を進めていきます。最初は薬物療法が多いようです。
 他には神経ブロックや外科手術をすることもあります。
  ※神経ブロック:神経幹に局所麻酔を打ち、神経経路を一時的に遮断すること

・持続性神経障害性歯痛
 こちらは帯状疱疹が主な原因になる神経痛です。
 じりじりとした痛みが長く続くことが多いです。
・治療法…帯状疱疹の関連痛ですので、帯状疱疹の治療を行う場合が多いです。
 抗ウイルス薬や非ステロイド性抗炎症薬などを用います。

*神経血管性歯痛
 ・片頭痛や群発頭痛の関連痛として起こります。
  ※群発頭痛:片側の目が抉られるような激痛起こったり鼻水や目の充血といった症状が出る頭痛
 ・治療法…頭痛から引き起こされる関連痛になるので日本頭痛学会の頭痛専門医に掛かるのがいいでしょう。

*上顎洞性歯痛
 ・上顎洞に炎症が起きると関連して歯痛が引き起こされることがあります。
  ※上顎洞とは副鼻腔の一つで、上の奥歯の根尖の近くにある部位
 ・治療法…上顎洞炎が原因ですのでこの症状の治療を行うことで歯痛が和らぐ傾向にあります。
  抗生物質の薬物療法や回復が遅い場合は内視鏡手術を行うこともあります。

*心臓性歯痛
 ・狭心症や心筋梗塞など心臓に関連した病気から起こる関連痛です。
  歯以外にも肩や背中など上半身にも関連痛を起こす事があります。
 ・治療法…心疾患が原因になるのでその疾患に合わせた治療になります。
  抗血栓薬や抗凝固薬の薬物療法やバイパス手術などです。

*精神疾患または心理社会的要因による歯痛
 ・統合失調症やうつ病などで起こる歯痛のことです。
  また、心理社会的要因とは婚姻状況や生活環境、家族構成など様々な要因が原因で起こることもあります。
 ・治療法…診断には専門科の判断がいり、安易に判断はできません。
  基本的には精神療法や薬物療法などが主なことが多いです。


今回は非歯原性歯痛の主な治療法をご紹介しました。
一例に過ぎないのできちんとした診査、診断、治療を行い進めていうことが重要になります。
是非参考にしてみてください!

アルコールの摂りすぎに注意!

2023年9月25日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
突然ですが皆さんお酒は好きですか?
〈酒は百薬の長〉という言葉にもあるように適切に飲むことができればメリットを得られます。
ですが逆に適正量を超えて摂取してしまうとお口の中は勿論、身体全体にも悪影響を与えてしまいます。
今回は薬にも毒にもなってしまうお酒のことについてお話していきます!

*お酒を適量飲むメリット
・食欲増進
 適量のお酒であれば胃酸の分泌が促進され食欲が増し必要な栄養を摂取しやすいです。

・リラックス効果、ストレス解消
 アルコールは理性を司る大脳新皮質(脳の表層部分)の働きを鈍くさせることで心の緊張をほぐしリラックス効果やストレス解消にも役立つことがあります。

・円滑なコミュニケーション
 お酒を適量飲むことで精神が高揚し会話が弾みやすくなりとされています。


お酒にはメリットが色々あります。
ただ再度知っていて欲しいのはあくまでも適量のお酒を飲んだ時ということです。
*お酒の適量
 ・性別や年齢などで個人差はありますが1日純アルコール20g程とされています。

・純アルコール20gに相当するお酒の量の例
 ビール(5%) 500ml缶 1本
 ワイン 200ml 約グラス2杯弱
 ウイスキー 60ml 約ダブル1杯


とされています。
適量に気を付けお酒は楽しく嗜みましょう。
最初に記した通り、お酒は適量であればメリットを得られることが多いです。
逆にアルコールを適量以上摂取してしまうとどうなるでしょうか

*お酒の虫歯リスク
 ・糖分の入ったお酒
  アルコール自体に糖分は含まれていませんが種類によっては糖分が入っているので虫歯のリスクが高くなってしまいます。
  糖分が含まれるのは基本的に醸造酒になっています。

  醸造酒…ワイン、ビール、日本酒など

逆に蒸留酒にはほとんど糖が含まれていません。
  
  蒸留酒…ウイスキー、焼酎、ブランデーなど
  糖が含まれていない分虫歯のリスクは減りますが飲みすぎには注意が必要です。

・Ph(ペーハー)が低い
 Phとは酸性、中性、アルカリ性を示す単位です。
 数字が低ければ低い程酸性になります。
 口腔内は個人差などありますがPh5.4以下になるとエナメル質が溶け出してしまいます。
 糖分がほとんど含まれないウイスキーでもPh5.0程などでお酒は虫歯のリスクになることがわかります。

・利尿作用、脱水作用
 アルコールには利尿作用があり、さらにアルコールを分解すること自体にも体の水分が必要です。
 摂取したお酒以上の水分が失われてしまうので口腔内が乾燥し虫歯・歯周病のリスクが上がり最悪脱水症状を引き起こすこともあります。

・歯磨きが億劫になってしまう
 お酒を飲むと、いい気分になれますよね。
 ただそれと同時に歯磨きが億劫に感じて歯磨きがキチンとできず、磨き残しが多くなることがあります。
 お酒以外もそうですが、食べたり飲んだりした後は歯磨きをしっかり行いましょう!


お酒にもメリット、デメリットがあります。
お口の中や全身の健康状態を考えて楽しくお酒を飲みましょう

虫歯や歯周病じゃないのに歯が痛い!

2023年9月21日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

突然ですが、特に異常ありませんと診断されたのに歯の痛みが止まらない!となった事はありませんか?
実はそれ“非歯原性歯痛”(ひしげんせいしつう)と言われる症状かもしれません。
非歯原性歯痛とは歯や歯周組織に異常が見られないのに歯が痛いと感じる状態を指します。
歯科を受診された人の約3%はこの非歯原性歯痛に当てはまるそうです。
今回は非歯原性歯痛についてお話していきたいと思います。
非原性歯痛の原因は大きく分けて日本口腔顔面痛学会により8つに分類されます。

*筋・筋膜性歯痛
 ・食べ物を噛むときに使う咀嚼筋や、首や肩の筋肉のコリから起こる関連痛です。
  ※関連痛:脳が本来の痛みが出ている場所から離れた所が痛いと誤認識してしまうこと

*神経障害性歯痛
 神経障害性歯痛には二つ種類があります。

・発作性神経障害性歯痛
 これは三叉神経(主に顔面や口に分布している神経)が何らかの理由で傷付いてしまうことで起きる歯痛です。
 瞬間的に電流が流れたような激痛が特徴です。

・持続性神経障害性歯痛
 こちらは帯状疱疹が主な原因になる神経痛です。
 じりじりとした痛みが長く続くことが多いです。

*神経血管性歯痛
 ・片頭痛や群発頭痛の関連痛として起こります。
  ※群発頭痛:片側の目が抉られるような激痛起こったり鼻水や目の充血といった症状が出る頭痛

*上顎洞性歯痛
 ・上顎洞に炎症が起きると関連して歯痛が引き起こされることがあります。
  ※上顎洞とは副鼻腔の一つで、上の奥歯の根尖の近くにある。

*心臓性歯痛
 ・狭心症や心筋梗塞など心臓に関連した病気から起こる関連痛です。
  歯以外にも肩や背中など上半身にも関連痛を起こす事があります。

*精神疾患または心理社会的要因による歯痛
 ・統合失調症やうつ病などで起こる歯痛のことです。
  また、心理社会的要因とは婚姻状況や生活環境、家族構成など様々な要因が原因で起こる歯痛です。

*突発性歯痛
 ・様々な検査をしても分からない原因不明の歯痛です。
  70%から83%が抜歯などの歯科治療を契機に引き起こされるそうです。
  時間経過とともに症状が変化することがあったり、原因が分かったりすることもあります

*その他の様々な疾患で起こる歯痛
 ・悪性リンパ腫や血管炎、薬物の副作用などで歯痛が起きることがあります。
  ※血管炎とは体中にある血管に対して炎症が生じること

虫歯や神経の処置、抜歯までしたのに全く歯の痛みが無くならないという方は非歯原性歯痛の可能性が高いです。
これは専門性が高い症状なので一般歯科だけではなく、口腔外科や場合によっては精神科などにも掛かる必要があります。
非歯原性歯痛の専門医・認定医のいる施設もありますので、悩んでいる方は是非調べてみて下さい!

<食育>食欲の秋がやってきた!旬野菜で美味しく体づくり

2023年9月18日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

9月も下旬に差し掛かり朝晩は風もひんやりしています。近年、秋が短く感じるので少し寂しいですがしっかり秋を感じていきたいと思います!

秋と言えば食欲の秋!ということでスーパーにも秋の味覚がところ狭しと並んでいます。

秋の味覚、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。

 

秋刀魚

カボチャ

松茸

葡萄…

 

たくさんありますね。秋に限らず旬のものを取り入れることは心身ともに健康にしてくれます。

とはいえ、技術の進歩により大抵の野菜は通年手に入ります。そう思うと旬のものを食べることは四季のある日本の昔からの風習以上の意味を感じない方もいらっしゃるかもしれません。

ですが旬の食材はその季節に必要な栄養素を含んでいたり、旬ではない季節に収穫されたものよりも栄養素が高いものもあります。通年いろんな食材が手に入る現代でも季節ごとの旬を知り効率よく栄養を取り入れていきたいですね。

 

では秋だけではなく季節ごとの旬の食材の例を挙げていきます。

春の食材

菜の花、カブ、あさり、たけのこ、春キャベツなど

夏の食材

きゅうり、オクラ、トマト、アジ、カツオ、スイカなど

秋の食材

サツマイモ、柿、さんま、ししゃも、栗など

冬の食材

白菜、ほうれん草、みかん、ブリ、サケ、大根など

 

特に日本人は野菜不足が問題視されており、国で推奨している1日の摂取量は350gですが、対して平均摂取量がこの量を超える世代はありません。

野菜はビタミンやミネラル、食物繊維、ポリフェノールを多く含んでいます。がんのリスクを下げる効果が期待されているほか、生活習慣病予防においても役立つとされています。そして何より旬の食材はおいしさ、新鮮さ、栄養価全てにおいて優れていますので、上手にとり入れて健康管理に役立てましょう。

 

 また、先ほども出ましたが、技術の進歩、農家の方の工夫や努力の成果もあって私たちは長い期間、食材を楽しむことができています。その為、子供たちだけでなく大人の私たちですら旬の食材があいまいになってきています。

特にイチゴなどは企業努力も大きく昔の旬は春だったのに今では旬は冬~春、特に1月あたりが品種も多く甘いイチゴが並んでいます。温暖化の影響で日本の気候も変化して上手く獲れなくなった食材もあるでしょう。自分が食べる食物に興味を持ち、どのように育つのかを知り、味わうことは食育の意味でも大切なことです。食べることの大切さ、地球の環境を守ることの重要さを知るきっかけにもなるのではと思います。

 日々の食べ方、食べる物の選択は身体、そして口腔内の状態と相互に関係しています。例えば歯が痛い時や将来歯が抜けた場合、柔らかいものや細かくした状態で調理しないと噛めないのでおのずと歯ごたえのある野菜や肉などを選択する頻度は減ります。また病気によっては食べてはいけない食材もあるので同じく選択の幅が狭まります。

 逆に菓子パンや麺類ばかりを選択せず旬の物を楽しみバランスよく栄養を摂ることで生活習慣病をはじめとする病気の予防になり、口腔内も菓子パンやお菓子を選択するよりは虫歯、歯周病のリスクを軽減することができます。

  

 何かで目にしましたが「食事を用意することはもちろんであるがその季節の旬の物が食卓に並んでいることに愛があると感じる」というような一文がありました。

「家族がいれば作るんだけど」とおっしゃる方もよくおられますしとても共感します。しかしご自身が食べる食事にも愛がある方がこれからも長く健康に過ごせるのではと思います。

情報や知識を得れば行動変容に繋がります。食育という言葉が意味するところは範囲が広くいろいろなことに繋がっていきます。まずは好きな食べ物の旬や栄養を知ること、ご自身の健康の維持に必要な栄養素を含んでいる食べ物は何かなどから興味をお持ちいただけたらと思っております。

そして今日一日のお食事が美味しく食べられる様に歯みがき、健康管理を勧めていきたいと思います!

あいうべ体操ご存じですか?

2023年9月14日

皆さんこんにちは。淀川区加島の川越歯科医院です。

口呼吸、鼻呼吸について知り皆さんはどう感じられましたか?

「鼻呼吸が体にいいのは分かったけどもうずっと鼻が詰まっているから鼻では呼吸できないんだよね」

「鼻で息するのってしんどい、いつの間にか口で息してる」

鼻呼吸を意識してみて初めてお気づきになられた方もいらっしゃると思います。鼻呼吸に慣れてない人は、鼻呼吸はとてもやりにくいものなのです。ただし、鼻詰まりなどの鼻の症状で鼻呼吸ができない場合(特定の疾病を除く)も含めてこれからご紹介する「あいうべ体操」をすることで、鼻で呼吸しやすくなる可能性があります。

言ってしまえば鼻呼吸は口腔周りの筋トレをしてできるようになる呼吸のパフォーマンスです。

マスクをして過ごす時間が長かったこともあり口周りの筋力が低下している方も少なくありません。筋力不足で鼻呼吸が出来ないこともあるんだということを念頭において口腔周辺の筋肉を鍛えていきましょう!

あいうべ体操とは

あいうべ体操は福岡市みらいクリニックの内科医である今井一彰先生が考案した方法です。

「あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善することを目的として行う簡単な口の体操になります。いつでもどこでもできますので「あいうべ体操」は1日3セット、1セットにつき10回、一日合計30回を目安に地道に続けることで、舌の力がついて自然と口を閉じることができるようになります。

呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながります。あいうべ体操をしっかり継続していくと自然に鼻で呼吸ができるようになり、アレルギー性疾患等の症状の改善改善に繋がることがあります。

あいうべ体操のやり方

あいうべ体操のやり方は、次の4つの動作を順にくり返します。声は出しても出さなくてもかまいませんが自宅など声を出せる場所であれば出したほうが私はしっかりと出来ている感じがして継続に繋がりました。

(1)「あー」と大きく口を開ける
(2)「いー」と口角をしっかり左右に開く
(3)「うー」と口をすぼめて前に突き出す
(4)「ベー」と舌を突き出して自分の顎に舌先がつくように下に伸ばす
(1)~(4)を1回とし、1日30回を目安に毎日続けます。

持論ですが最初の1週間は朝10回を毎日行うだけでもいいと思います。

何故なら鼻呼吸ができない理由をアレルギー性鼻炎で長年放置してきた私が医院長にこのあいうべ体操を教えていただき、その日にたった5回実践しただけで舌の位置が上がり、鼻呼吸を試みた時の息苦しさが改善されたように感じたからです。現在でも口呼吸のほうが楽に感じますが以前は鼻で呼吸ができなかったくらいなのですごい変化だと思っています。

少ない回数でも継続することで、ご自身で実際に変化し効果を感じることが大事だと思います。

筋トレは継続が大事と言われます。このあいうべ体操も同じです。継続しなければ舌の位置もまた下がり口呼吸をしやすくなってしまいます。

虫歯、歯周病をはじめいろいろな疾患に呼吸が関わっています。

年齢関係なく始めていただいて問題ありませんし個人差はあれど効果を感じられると思います。

やってみた変化や疑問点はメンテナンス時などにお聞かせいただけたら嬉しいです。

歯の構造〈歯髄〉

2023年9月11日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
8月も終わり9月半ばになりました。
暑い日がまだまだ続きますが気持ちを切り替えていきましょう!
今回は歯の根っこにある歯髄という神経についてお話していきます!


歯の構造
 ・エナメル質
 ・象牙質
 ・セメント質
 ・歯髄と言われる歯の神経

歯髄の役割
 ・歯髄の主な役割は栄養を歯に運ぶことです。 
  歯髄が無いと栄養が行き渡らなくなってしまうので歯は脆く、弱くなってしまいます。
  ですので、出来る限り歯を長持ちさせられるように歯髄を残すことを基本に治療を進めていきます。
 ・痛みやしみるなどのアラートで異常を知らせてくれます。
  歯髄は熱さや冷たさなど全ての感覚を痛みとして受け取ります。
  普段はエナメル質や象牙質などに歯髄は守られています。
  ですがそこに痛みが生じるということは何か異常があるということになるので異常に気付きやすくなります。

 ・歯髄には象牙質形成能があるためある程度う蝕の進行を遅らせることができます。
  虫歯や歯周病、稀ではありますが咬合性外傷(くいしばり、歯ぎしりなど)からも歯髄に異常をきたす場合があり歯髄炎になる可能性が高まります。


歯髄炎も色々な分類があるのでご紹介します。

歯髄炎
歯髄炎を大きく分類すると二つに分けられます
 ・可逆性歯髄炎
  歯髄を取り除くという処置をしなくても回復する可能性のある状態。
  具体的には〈歯髄充血〉と言われる状態です。
  冷たいものや甘いものが少し、しみるくらいの症状になります。

 ・不可逆性歯髄炎
  可逆性歯髄炎が治らなければ不可逆性歯髄炎に進行してしまいます。
  ここまで進行してしまうと、痛みが強くなっていき神経の処置が必要になります。

歯髄壊死
 歯髄炎が進行すると歯髄壊死という状態になります。
 歯髄壊死とは歯髄が死んで(失活)しまうことです。
 こうなると一度は痛みが無くなりますが、回復している訳ではないので症状はどんどん悪化していきます。

歯髄壊疽
 歯髄壊死の状態から細菌感染を起こすと歯髄壊疽になります。
 歯髄壊疽になると腐敗臭やより強い痛みが出てきます。
 さらに人によっては咬合痛や熱いものに痛みを感じたりもします。
 他にも歯が内側から黒くなり透明度が低下してしまうこともあります。


歯髄は健康的な歯を保つのにとても重要な組織です。
虫歯になったとしても出来る限り歯髄を取らず温存する治療を当医院でも推奨しています。
ですので定期健診をしっかり受け、手遅れになる前に処置を受けられるようにしましょう。
歯を健康に保つことによって美味しい食事で適切な栄養を摂取し、元気で長生きを目指しましょう!

歯並びが悪くなる!?口腔習癖について

2023年9月7日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
皆さんは歯並びが気になったことはありませんか?
綺麗な歯並びがあれば自然と笑顔になれるし、ブラッシングなどもし易く歯周病、虫歯になり辛くなります。
もちろん生まれ持ったものでもあるので簡単な話ではありません。
しかし歯並びに悪影響を与えるお口のクセ、口腔習癖というものを見直すことができれば、綺麗な歯並びを保つことができる可能性が上がります。


拇指吸引癖(指しゃぶり)
 ・指しゃぶりは適齢期を過ぎてまで続けていると、出っ歯や開咬の原因になります。
  大体3歳頃までならストレス解消や、学習、歯の発達(指しゃぶりをする事で歯肉などを刺激し歯 が正常に生えてくるという考えがある)などから必要なものとなっています。
  ただし約3歳を過ぎていくと歯並びに悪影響を与えます。
  さらには歯だけではなく言語能力にも関わってくると言われています。


舌癖(弄舌癖)
 ・舌突出癖…舌を前に押し出してしまう癖です。
  舌で特に前歯を押してしまうので出っ歯などの原因になり易いです。

 ・咬舌癖…無意識の内に舌を噛んでしまう癖です。
  長期間噛んでしまっていると力が加わり歯並びに悪影響になります。

 ・異常嚥下癖…正常な嚥下であれば食物を飲み込む際舌は口蓋にくっついていて上下の歯は噛み合っています。
  ですが異常嚥下癖は舌を前に押し出しながら飲み込んでしまうので、前歯を舌で押している状態になります。

 ・低位舌…舌が適切な位置より下にあり下顎の歯列弓にぴったりと収まっている状態です。
  舌と歯が擦り合うことが多いので歯の跡が残ることが多いです。


吸唇癖、咬唇癖 
 ・吸唇癖は唇を吸ってしまう癖で咬唇癖は唇を噛んでしまう癖です。
  主にストレスを感じた際などに指しゃぶりの代わりに出るとされています。
  唇を吸ったり噛んだりしていると唇に歯が押され出っ歯や受け口になる可能性があります。


口呼吸
 ・口呼吸をしているとお口が空きっぱなしになってしまうので、舌や顎の筋力低下や成長、発達にも悪影響があります。
  顎が正常に成長しなければ歯並びにも影響します。
  また口腔乾燥にもなってしまうので虫歯などのリスクも出てきます。


態癖(日常生活の中で無意識に行う色々な癖)
 ・頬杖やうつぶせ寝、姿勢などの日常での癖です。
  これが続くと最悪顎が歪んでしまったり、顎関節症の原因になることもあります。


様々な口腔習癖がありますが、意識して改善していければ綺麗な歯並び保を保つことができ、虫歯、歯周病のリスクを少なくできます。

どうぞ意識してみてください!

綺麗な歯並びで虫歯、歯周病のリスクを減らそう!

歯の構造〈象牙質〉

2023年9月4日

皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。

今回は象牙質のお話をしたいと思います。象牙質は歯の重要な部分を構成する組織であり、エナメル質の下に位置しています。

それでは象牙質にはどのような役割があるかなどを見ていきましょう。

(おさらいとして歯の構造を記載しておきます)


*歯の構造
 ・エナメル質
 ・象牙質
 ・セメント質
 ・歯髄と言われる歯の神経

*象牙質について
 象牙質は歯髄(歯の神経)が存在する歯髄腔を取り囲むようにあります。
 歯髄を外部の刺激や細菌から守る役割を果たす重要な部分です。

 
 ・硬度
  象牙質のモース硬度は約5~6です。同じくらいの硬さの物はガラスになっています。
  エナメル質は約6~7になるのでエナメル質と比べると象牙質の方が柔らかい組織になっています。
  う蝕が象牙質まで到達するとその後急速に虫歯が進行してしまいます。

 ・象牙質の主成分
  無機質(ハイドロキシアパタイト)が約70%で、残りはコラーゲンなどの軟組織でできています。
  弾力性や柔軟性があるので、エナメル質に衝撃が加わったとしてもある程度破折を防ぐことができます。
  また、噛む際の衝撃を吸収する役割も果たしています。

 ・色と透明性
  色は名前の通り黄色味がかった象牙色をしています。
  更に加齢とともに色が濃くなっていく傾向にあります。

 ・生理的第二象牙質
  年齢と共に形成されていく生理的な象牙質です

 ・第三象牙質(病的第二象牙質、修復象牙質、補綴象牙質)
  第三象牙質は第二象牙質とは違い、生理的に形成されるものではなく
   ①咬毛、摩耗
   ②う蝕
   ③窩洞形成

  などの外部からの刺激によって形成されます。

 ・臨界Ph
  歯が解け始めるのがエナメル質だと大体約5.5となっています。
  象牙質だと約6.0~6.8で溶け出すとされています。
  象牙質はエナメル質よりも酸に対する抵抗力が弱いのでエナメル質と比べると虫歯になりやすくなっています。

 ・虫歯の形
  象牙質は小窩裂溝(歯の溝)う蝕、平滑面(歯の横)う蝕とも逆三角形の形を呈しています。
  ちなみにエナメル質は小窩裂溝う蝕では正三角形、平滑面う蝕では逆三角形の形をしています。

エナメル質ももちろんですが、象牙質も歯を守るのにとても大切な役割を持っています。健康的な歯を保ち虫歯知らずのお口を手に入れるためにも普段から適切な口腔ケアを心掛けましょう!

初診「個別」相談へのご案内

当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。

※現在、初診、再初診の方の受付は行っておりません

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