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人生100年時代における課題<フレイル>

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かわごえ歯科 blog / ブログ

人生100年時代における課題<フレイル>

2023年07月10日

皆さんこんにちは。淀川区加島の川越歯科医院です。

人生100年時代、医療の進歩や健康意識の向上により、私たちはより長い人生を楽しむことができるようになりました。平均寿命が延びたことは喜ばしいことですがその反面、直面する課題も存在します。

「健康寿命」という言葉があります。健康寿命とは介護などを必要とせず、個人が自立して生活が送れる期間のことを言います。昨今のデータによりますと平均寿命と健康寿命は男性で約9年、女性で約12年の開きがあります。つまり誰もが9~12年間何らかの形で介護を受ける可能性があるということです。

人生100年時代をより長い期間、健康に笑って暮らすためには平均寿命と健康寿命の差を縮めるという課題のクリアが不可欠です。

そしてその課題をクリアするために知っておかないといけない身体の変化が「フレイル」です。

フレイルの意味と特徴

まずフレイルとは健康と要介護・寝たきりの間の状態のことを指し、和訳だと「虚弱」簡単にまとめると「加齢により心身が老い衰えることにより、社会とのつながりが減少した状態」と言えます。前回、「サルコペニア」について「加齢による筋肉量の低下」とお伝えしたと思います。フレイルはサルコペニアが進行し、移動機能が低下することで生活や行動範囲が狭まることでどんどん進行していきます。

フレイルとロコモティブシンドローム

運動器に障害が出て移動機能が低下することをロコモティブシンドロームといいます。加齢に伴う筋力低下で持久力、バランス感覚などの身体的な機能が低下することで例えば、重いものが持てなくなったり、青信号の間に横断歩道を渡りきれなかったり、すぐに息切れするようになることを指します。ロコモティブシンドロームが進行していくとちょっとした日常生活における活動に制約が生じます。これがフレイルの入り口です。ロコモティブシンドロームはとても小さな変化の積み重ねです。加齢を原因に放っておくとあっという間に制約が大きく広がっていきます。

フレイルの種類

フレイルは要因によって分けられ先ほどのサルコペニア、ロコモティブシンドロームと大きい関わりを持つ身体的な虚弱を指す身体的フレイルの他に、精神的、社会的フレイル、そして様々なフレイルの始まりと言われる「オーラルフレイル」、つまり口腔機能の低下(虚弱)などが挙げられます。これらフレイルは互いに影響しながら進行していきどんどん出来ることや活動範囲を失っていきます。

フレイルの種類と相互関係

多方面からのアプローチが必要!フレイルを予防しよう

フレイルに対するアプローチや予防策を上げていきます。

適度な運動:定期的な運動は筋力や持久力を維持し、フレイルの進行を遅らせる効果があります。

栄養バランスを考えた食事:たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく摂取することで、筋肉や骨の健康を維持することができます。食事は買い物に行き、調理をする工程があり、孤食となると全てが簡素的になりがちです。パンや麺類が多くなりがちになるので栄養が偏ります。

医療機関による検査と薬物治療:特定の疾患や症状に関連する場合、医師は必要に応じて適切な薬物治療を提案することがあります。例えば、骨粗しょう症や低栄養状態に対して適切な処方薬が用いられます。フレイルの薬物治療に関してはまだまだ研究段階でありこれから有効な薬剤が出てくれば栄養、運動などの非薬物療法と組み合わせてより効果的にフレイルの治療を行う戦力になるでしょう。

日常生活の改善:生活環境を安全に過ごせるよう整えたり、日常生活の適切なアレンジを行うことで、転倒や怪我のリスクを減らすことができます。バリアフリーを意識して滑りにくい床や手すりの設置、適切な照明の確保などが有効な対策となります。地域ボランティアに参加をしたり、朝散歩をするなどして出来るだけ外に出るようにして社会との関りを持つことや趣味を作り楽しむことも良い予防となります。

社会的なサポートと心理的なケア:家族や友人、地域とのつながりや支援、必要に応じて専門家による心理的なサポートを受けることで、リスクを軽減し健康と幸せを維持することができます。

人生100年時代におけるフレイルの管理と予防は、個人だけでなく、社会全体の取り組みも必要となります。医療従事者、政府、地域社会などが協力し、予防プログラムやリソースの提供、教育活動の実施などを通じて、フレイル対策の充実を図ることが求められます。

個人単位ではなく地域、国単位の取り組み

人生100年時代におけるフレイル問題は、個人は勿論、家族、地域、国単位で考えていかなければならないほど大きく重要な問題です。しかし、フレイルの前段階にサルコペニア、ロコモティブシンドロームという状態があるわけですからアプローチや予防策を活用することで、今からでも十分健康的な老後を送ることができるでしょう。

繰り返しになりますが適度な運動、バランスの取れた食事、薬物治療、日常生活の改善、社会的サポートと心理的なケアなど、どれも重要な要素であり、個々の状況に応じての適切な取り組み、また、社会全体の取り組みも不可欠です。医療従事者や政府、地域社会などの支援も必要で、医療機関や施設でのフレイルに対する早期発見や適切なケア、予防プログラムの実施、地域の健康支援システムの構築などが重要です。そしてこういった情報や教育活動の提供も広範囲で行われることも大事であると考えます。

私たちも歯科の分野からオーラルフレイルの予防や健康情報の提供をし皆さんの人生100年時代のサポートをしていきます!

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当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。

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