歯周病とは…
2023年05月25日
皆さんは歯を失ってしまう最大の原因をご存じでしょうか?
もう知っていらっしゃる方も多いかもしれませんが実はむし歯…
ではなく歯周病なのです。
現在では歯周病が歯を失う最大の原因となっており、歯の喪失原因の中で約4割を占めているとも言われています。(ちなみにむし歯は約3割だそうです。)
歯周病はプラーク(歯垢)と言われる歯周病原菌により引き起こされます。このプラークはハミガキが不十分だと歯と歯肉の境目に溜まってしまい増殖し、歯肉に炎症を起こします。
初めの内は歯肉に限局した“歯肉炎”と呼ばれる状態で赤く腫れたり出血したりします。そして進行していくと歯を支えてくれている歯槽骨と呼ばれる骨が少なくなっていき“歯周病”となります。歯槽骨が少なくなると歯を支えてくれるものが無くなるので歯がぐらぐらと揺れて、最終的には抜けてしまいます。
言葉だけでは中々伝わり辛いところがあるかもしれません。ですので、ここで植木鉢に入った植物をイメージしてみましょう。植木鉢に入った植物は土に埋められているので基本的には動かないですよね。では土が無くなってしまうと植物はどうなるでしょうか。歯槽骨=土とイメージしてもらい、歯槽骨(土)が無くなれば歯(植物)は倒れてしまうと考えるとわかりやすいと思います。
(歯周病により歯槽骨が吸収され根っこが露出してしまっている模型)
むし歯も恐ろしい病気ですが、歯周病もとても恐ろしい病気です。
何故なら歯周病は基本的に痛みが生じないからです。サイレントキラーと言われる病気でもあります。痛みが無ければ中々異常に気付けませんし、放置してしまいがちになりますよね。ですからいつの間にか末期症状になっており後は歯を抜くしかない…となってしまうことも多くあります。それだけ聞くと怖いですよね…。
ただ歯周病は日本人で言うと約8割の方がなっている病気でもあります。
恐ろしい病気であると同時にとても身近な病気でもありますので付き合い方さえ知っていれば心配しなくてもいいのです。
自分が今どのような状況なのか、必要な改善はあるのか、どのように改善すべきなのかを把握し実行できれば今ある歯を残せて健康寿命を延ばすことに繋がりますし、自分の歯で美味しく食事を続けられることはとても幸せなことだと思います。
最後にまとめとして歯周病が悪化していく理由を挙げていきます。
・不十分なブラッシング
・生活習慣の乱れ(間食が多い、睡眠不足など)
・喫煙
・ブラキシズム(くいしばりや歯ぎしり)
などで歯周病は悪化していきます。心当たりのある方はぜひ、当院へお越しください。
早期の内に改善できれば歯周病を食い止めることができます。
定期的なメンテナンス、適切なセルフケアを心掛け健康的なハッピーライフを送りましょう!