夏休み、生活リズムの乱れに要注意です!
2023年07月27日
皆さんこんにちは、淀川区加島の川越歯科医院です。
梅雨が明けたかと思えばあっという間に夏休み、海に花火に夏祭り、旅行…今年は去年よりたくさん遊べたらいいなぁと思います。
さてさて、夏休み初めのうちは早起きも宿題の進捗も計画通りに進んでいるかと思いますが一週間も過ぎると遅くまで起きて昼まで寝ていたり8月入るまでに終わらせると意気込んでいた宿題もなんだかペースダウン。気づいたらアイスやスナックを食べながらテレビをなんとなく見てしまっている…皆さん身に覚えはありませんか?
長期の休みはどうしても生活リズムを崩しがちになります。予定がある日は時間までに食事をして歯磨き、身支度を整えますが何も予定がないと起きていてもなかなか動けないでスマホを見ながらいつの間にか朝ごはんとは言い難いお菓子を摘まんでしまっている。急いで行動する理由もないのでお昼まで歯を磨くこともなく過ごし昼ご飯をそのまま食べる…
気付かないうちに歯磨きの回数は減り、何かしら物を食べている時間は長くなる傾向にあります。
以前に虫歯になる原因4つをお伝えしました。夏休みなどの長期休暇はその中の糖と時間が多くなる傾向にあるので虫歯のリスクが高くなる期間と言えるでしょう。本日はおやつの回数は少ない方が良いことを前提にどうしても増えてしまう長期休暇のおやつの食べ方や選び方など一緒に確認していけたらと思っています。
おやつの選び方::虫歯にならないおやつを選ぶ
*おやつ=お菓子ではない
おやつは、もともとは食事と食事の間の小さな食事として扱われていたものが、砂糖が手に入る様になっておやつの内容が砂糖の入った甘いものが増えていったようです。砂糖、特にショ糖は虫歯になりやすいのでお菓子自体を選ばないようにします。例えばチョコレートの代わりにチーズを選ぶ、クッキーの代わりにナッツを選ぶ、ポッキーの代わりに…とは言いませんが野菜スティックなどを作っておくといいかもしれません。
*口の中に残りにくいものを選ぶ
甘いものも食べたい、そんな時は口の中に残りにくい食べ物を選びます。
飴、ソフトキャンディ、チョコレートなど長時間口の中に滞在するものや歯に引っ付きやすいものは避けてゼリー、アイスなどすぐに口の中から無くなるものを選ぶのが良いです。
*よく噛んで食べるものを選ぶ
するめや煎餅など良く咬んで食べるものを選びます。咬むことで唾液を出し歯の再石灰化を期待できますし咬むことで顎が発達し永久歯の歯並びや咬み合わせも良くなり将来的にも虫歯の予防を期待できます。長く楽しみたい場合はキシリトールガムもお勧めします。
※写真のおやつはアイスだけなら口の中に残りにくく虫歯になりにくいのですが、甘い粒あんと引っ付きやすいお団子の組み合わせが口の中に残りやすいので虫歯になりやすいおやつになります。暖かい緑茶と一緒に食べて口の中に残さないように工夫をして食べると良いでしょう。
おやつの食べ方:タイミング、回数、時間を意識して、ブラッシングも忘れずに
*食べるタイミングを工夫する
おやつを食べるタイミングとして虫歯になりにくいのは食後すぐです。時間を空けて食べるとせっかく唾液が戻してくれたpH濃度が酸性に戻ってしまいます。ケーキやフルーツなど用意して食後に食べるのが良いでしょう。併せて寝る前に食べるのは避けます。夜寝る前だけではなく、昼寝も注意です。長期休暇ではいつの間にか涼しい部屋で寝てしまっていることがあると思います。寝ている間は唾液の分泌が減少するためpH濃度が中和されず、酸性濃度が高い時間が長引きます。寝転がる体勢で食べ物を口に入れたり眠たそうなときは食べさせないようにしていただくのが理想です。難しければ上記のようにおやつを選んで対策していきましょう。
*口の中をすすぐ
おやつを食べた後は、口の中を水ですすぐことで残った食べ物を取り除きます。麦茶や水をおやつと一緒に飲むことも効果があります。さらに水分は唾液の分泌を促進し、口内環境を健康に保ちます。
*歯磨きの習慣
寝る前には入念に。できればおやつを食べた後も歯磨きを行いましょう。歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉とフロスや歯間ブラシを使用し、しっかりと歯垢を取り除きます。
夏休み、まだまだこれからというところ、終わり間際に残った宿題と痛くなった虫歯に頭を抱えなくてもいいように生活リズムを整えながら計画的に過ごしましょう!