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人間の歯は28本あります。
来院されている方と話をしていると、「28本もあるのだから、1本ぐらい無くなっても大丈夫」という方が非常に多いことに驚かされます。
しかし、奥歯を1本失ってしまった場合だけでも、かむ力は本来と比べ大幅に低下してしまいます。ご存知でしたか?
また、上の歯を失ってしまった場合、そのまま放置しておくと、失ってしまった歯の両脇の歯が倒れこんできます。下の歯を失ってしまった場合には、上の歯が下に落ち込んできますので早目の治療が必要になります。
そのまま放っておいても大丈夫と思っていませんでしたか?
このように歯を失った場合に関しての知識がまだまだ一般の方には浸透していません。
まずは以下の文章を読んでいただき、デンタルIQ(歯科知識)を一緒に高めていきましょう!
歯を失ってしまった場合には、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3つの選択肢があります。
【インプラント】
【ブリッジ】
【入れ歯】
それぞれの治療法の特徴についてご説明します。
インプラント治療は、歯を失ったところを回復する治療としては、現在の歯科医療で実現可能な最先端の治療方法であるといえます。
インプラント治療では、歯を失ったところに人工のネジを埋め込み、その上にかぶせものを装着することで、本来の機能近くまでかむ力を回復することが可能です。ブリッジや入れ歯と異なり周囲の歯に負担をかけることもなく、見た目にもほとんど自分の歯と区別がつきません。
また、しっかりメンテナンスを継続することで10年経過後のインプラントの残存率は95%以上と、他の治療方法と比較しても圧倒的に成功率の高い治療法であり、インプラント治療が現在の歯科医療を大きく変えたといわれているほど質の高い治療方法であるといえます。
ただし、保険の適用範囲外の治療となります。
インプラント治療が普及する以前は、歯を失った場合の第一選択として考えられていたのが、ブリッジによる治療です。
ブリッジ治療では、失った歯の両隣の歯を削って、土台を作り、両端から橋渡しをするような形で失った歯を補うようにします。
見た目には歯の本数が増えたように見えますが、実際には、失った歯の分を両端の歯で支えていますので、かむ力は本来の60%程度となります。
また、ブリッジの8年経過後の残存率は50%程度と低く、支えとなっている両端の土台となった歯に大きな負担がかかるため抜歯しなくてはいけないケースも多く存在します。このリスクをしっかりと認識したうえで治療を選択することが大切です。
ブリッジは、装着する部位や、使用する材料に応じて、保険適用されるものと保険適用がされないものがあります。
入れ歯による治療は古くから行われている方法です。
失った歯の本数に応じて、様々な形態の入れ歯が存在します。
入れ歯のかむ力は、30%程度と言われています。
3つの治療方法の中では、一番安定感がないだけではなく、『入れ歯は歯を壊す装置』と言われるほど、入れ歯をひっかけている歯がその負担に耐えられずに抜歯しなくてはいけないケースが多いといえます。そのため、入れ歯は4年程度で50%以上の方が作り直している治療方法です。
「家族と一緒に食事に行っても自分だけメニューを変えなくてはいけない」「旅行にいったときなどは、隅の方で隠れながら入れ歯を外している」など生活の質を落としてしまうのも入れ歯の欠点であるといえます。
しかし、「良く噛みやすい」「目立ちにくい」「痛くなりにくい」といった入れ歯も開発されているため一概に入れ歯は良くないとも言い切れません。
入れ歯は、使用する材料に応じて、保険が適用されるものと保険適用がされないものを任意で選択することが可能です。
詳しくは入れ歯を参照下さい。
インプラント | ブリッジ | 入れ歯 | |
---|---|---|---|
画像 | |||
かみ応え | 90% | 60% | 30% |
周囲の歯への優しさ | ◎ | △ | △ |
見た目の美しさ | ◎ | ○または× (保険の有無により異なります) | ○または× (保険の有無により異なります) |
耐久性 | ◎ | △ | × |
保険適用の有無 | × | ○または× | ○または× |
この表の見方を説明します。
4年経過後に50%の入れ歯が破損・不具合などで作り直しになります。
8年経過後に50%が破損・不具合などで作り直しになります。
10年経過後でもわずか4%のみが破損・不具合で作り直しとなります。
50%に到達するにはまだまだ時間的余裕があり、しっかりしたメンテナンスを行っていれば、長期にわたって使用できることが分ります。
この統計により、インプラントが他の治療法と比べどれだけ安定性・信頼性があるか理解して頂けたと思います。
どんな治療であっても、リスクは存在します。
これはインプラントも例外ではありません。まず患者様にそのリスクをしっかり知って頂くことが大切だと思っております。私たちは、患者様ごとのリスクを一つ一つ分析し、それを解決していくことでリスクを無くす取り組みを行っております。
このように様々なリスクがありますが、精密検査を行い、その人その人に合った治療計画を立てた上で、経験のある歯科医師がインプラント治療を行えば、それほど心配するようなリスクではありません。
当院では、今まで上記の代表的なトラブルはありません。しかし、次回は100%安全ということは人間が行う治療である限りありえません。次回手術が100%安全と説明できるようになる為には、その実績を日々続け、長期継続させることが大切であると考えます。安全対策の方法としては、当院では複数の歯科医師による治療計画の立案、CTやレントゲンをもとに診断することが重要だと考えております。
診療手順①
診療手順②
診療手順③
診療手順④
一般的なインプラントの治療手順は次のようになります。
インプラント体を入れてからかぶせ物をするまでの安静期間は下あごで1~2か月、上あごで1~3カ月です。治療終了までは期間が少しかかりますが、成功率や術後のインプラントを長くもたせるためにはどうしても必要な期間となります。
実は、インプラントといってもインプラントを提供している会社は数百社存在していることをご存知でしょうか?
それぞれ独自に開発したインプラントの販売を行っています。
この中で実績があり、安心して使えるインプラントを提供している会社は数社くらいしかないと言われています。
その中から当院ではアストラ社製の「アストラテックインプラント」を採用しています。
アストラテックインプラントは現在、世界でも質の高いインプラントを提供しており、耐久性が極めて高く、10年経過後にも約98%以上が正常に機能しているとの報告もあるほど信頼のおける世界有数のインプラントであるといえます。
このような実績も当院がこのインプラントを採用した理由の1つですが、その他の特徴として「審美性」が非常に優れているインプラントであることも採用理由の1つとなります。
「インプラントと審美性?」と思われるかもしれません。
今までのインプラントは、埋入後、数年すると1~2ミリほど骨が溶けてなくなってしまう事がありました。
こうなってしまうと、インプラントが表面に露出してしまい金属が見えてしまうことで審美性が非常に損なわれることとなります。
しかし、アストラテックインプラントは、この現象が非常に起きにくい特殊な構造をしていますので、審美性が損なわれることはありません。
インプラントは「第二の永久歯」と呼ばれていますが、単に「よく噛みやすい」といった機能面の回復だけでなく、本当に天然の歯と区別がつきにくいような審美性を備えてこそ「第二の永久歯」と呼ばれるべきだと私は考えます。
そのため機能性はもちろんのこと、審美性を兼ね備えたアストラテックインプラントを当院では採用しております。
「治療後にインプラントがダメになってしまった場合どうなるの?」
このような時のために、かわごえ歯科医院では5年の保証制度を設けております。
※治療後に3カ月に1回のメンテナンスを受けて頂くことが保証制度の条件です。
5年保証していますが、実際に再治療が必要なケースは1%以下です。
歯科医療に従事する者として衛生管理は当然の責務です。
特にインプラントだから衛生管理をしっかり行うというわけではありません。
しかし、インプラントは他の治療と異なり外科手術が伴いますので、衛生管理をしっかり行うことは大切となります。衛生管理をしっかりしないと、傷口からばい菌が感染し、インプラント脱離の原因となります。
衛生管理のために当院で行っていることは、使い捨て医療用品(ディスポーザブル用品)を使うことで、衛生面への配慮を行っています。
また、執刀医だけが衛生管理に注意するだけではなく、スタッフを含む医院全体で衛生管理をしっかり行うことが重要です。
そのため、当院では安全・安心に治療を進められるようマニュアルを活用した治療クォリティーの標準化を行っています。
また、定期的にマニュアルを活用した院内勉強会を実施することで、医院全体のレベル向上を図っております。
1人の歯科医師が判断するのではなく、複数のメンバーが、1つの症例を検討することで、より適切な治療が実施できるように心がけています。
当院の院長は、日本補綴歯科学会より認定された「補綴歯科専門医」です。
少し難しい言葉ですが、簡単に言ってしまうと、「インプラント・入れ歯・ブリッジ」などにおいて卓越した知識・技術・経験を持ち合わせた歯科医師に与えられる資格の事です。
この資格を取得するためには、学会発表、論文の投稿、症例の蓄積さらには試験などの高いハードルを越える必要があります。また、この資格は5年に1度更新される制度のため、学会発表や講習会に定期的に参加しなければならず、長期に渡って勉強し続けるのが「補綴歯科専門医」といえます。
インプラントは単に”歯を失ったところに人口の歯を埋める”というように考えている方も多いと思います。
しかし、1本の歯がお口全体に与える影響は想像以上に大きく、単にインプラントを埋め込めばOKというわけにはいきません。
かみ合わせへの影響、よくかみやすいかどうかといった咀嚼(そしゃく)効率への配慮、運動機能の向上といったこと
までを計算しインプラントを入れなければなりません。
特に「かみ合わせ」が悪い場合、せっかくのインプラントが抜け落ちてしまう可能性もあります。
補綴歯科専門医の資格を有する者は、単にインプラントを埋め込むといった治療は行いません。お口の機能を総合的に考えた治療を行います。
現在、多くの医院で「インプラントできます!」と標榜しているので、「一体どの医院で治療をすればいいの?」とお悩みになられている方が多いと思います。
少し専門的な話になってしまうのですが、咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)という言葉を聞かれたことはありますか?
これは、お口全体のバランスと合っていないインプラントを入れてしまうことで、インプラントはもとより他の健康な歯にもダメージを与えてしまう症状です。
歯の機能を取り戻すためインプラントを入れたのに、そのインプラントばかりか他の健康な歯にもダメージを与えてしまっては本末転倒ですよね。
これはインプラントを入れる際に、お口全体の「噛み合せ」を考慮したインプラントの設計をすることで回避することができますが、「噛み合せ」自体、非常に専門的な分野ですので、歯科医師にもなかなか精通している人がいなのが現状です。
こうしたことを防ぐためにも、インプラント治療をお願いする医院を選択する際には、インプラントに関する十分な技術力をもっていることは当然のことですが、「かみ合わせ」に対する十分な見識をもったドクターを選ぶことが重要だといえます。
失った歯をインプラント治療で取り戻すことによって、おいしく食事ができるようになることはもちろん、認知症予防・寝たきり予防といった効果があることが最近では知られてきました。
これに加え、近年では癌(ガン)やメタボリック症候群の予防といった生活習慣病を防ぐことにも効果があることがわかってきています。
これらは「ものがしっかり噛みやすい」という機能が回復することで生み出されるものです。
咬むという行為は脳神経に刺激を与えるので、よく噛めば噛むほど脳細胞を活性化させ、痴呆症予防・寝たきり防止につながります。
また、咬む行為により「唾液」が多く分泌されます。この唾液には人間の体を守るため物質が多く含まれており、ガン予防・メタボリック症候群予防にも効果があることがわかってきています。
「ものをしっかり咬む」とう行為は人間が生きていくためには不可欠の行為であり、かつ、健康を維持するためにも大切な行為です。
インプラントは「天然の歯」に近い機能を有する治療法です。
インプラント治療により、「実りある人生」そして「健康」を手に入れてみませんか?
治療中は麻酔をして行いますので、痛みを感じる方は10人に1人もいません。
痛いと感じた方の多くが、麻酔を追加すると痛みが抑えられ、痛みが原因で手術を中断したケースは今まで1度もありません。
手術後の痛みも心配だと思いますが、ほとんどの方が「痛まなかった」とおっしゃいます。痛みが出た方も痛み止めを飲むことによって痛みがとれ、日常生活にそれほど支障はありません。翌日から痛み止めがいらなかったと言われる方も多いです。
腫れに関しては個人差がありますが、本数が多くなると多少腫れる場合があります。腫れは2~3日でピークに達し、1週間ほどで治ります。基本的には、ほとんどの方が想像していたよりも楽だったとの感想をもたれます。
入院の必要はありません。手術当日に帰宅できます。
虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療をしてからインプラント治療に入ります。
インプラント自体はチタン製なので永続的に機能します。しかし、お手入れがしっかりしていないと通常の歯と同様に歯周病のような状態になり、インプラントの周囲の歯がやせてきてグラグラしてきます。しっかりとしたメンテナンスをすることで、10年経過後も95%以上の方々がインプラントを快適に利用しています。
決してそのような事はありません。
インプラント事故がよく報道されており、インプラント手術は危険なものであるという印象を持たれている方が多いかと思います。
しかし、インプラント手術における失敗の多くは、手術を行う歯科医師の未熟さからくるものがほとんどです。「事前の分析を行わなかった」「実績のないメーカーのインプラントを埋入した」などが原因です。インプラントをしっかり勉強している歯科医師からすると、ありえない状況で手術をしていることが失敗の原因になっています。
インプラント手術はしっかりした知識・経験・準備をしていれば危険のない手術であると断言できます。
結合しない事は、まれなケースではありますが実際にあります。ただ万が一結合しなかった場合も、再度インプラント治療を行うことは可能です。
結合しない原因として次のことがあげられます。
1.感染
感染リスクを少しでも抑えるために、使い捨ての器具を多用し各種の対策をしております。
2.未熟な技術
経験豊富な医師が在籍しておりますので、多様なケースに対応できます。
3.個人差による影響
個人差にも対応すべく当院では5年保証もございますのでご安心ください。
事前検査の結果によっては、稀に治療に不適応な方もいらっしゃいます。具体的には下記のような方です。
①成長過程にある若年者の方
※骨の成長がほぼ終了する20歳以上の方がインプラントの治療対象となります。
②免疫不全の方
③1型糖尿病の方
④常的ホルモン治療・放射線治療を受けている方
⑤その他
また、インプラント治療不適応ですが、生活習慣の改善や、治療による症状改善により、インプラント治療が可能となる場合があります。具体的には下記の方になります。
①お口の中の清掃状態が悪い方
②歯周病の方
③インプラントを埋め込む骨の厚さが少ない方
④喫煙者
⑤骨粗鬆症の方
⑥2型糖尿病の方
⑦その他
当院では、患者様が抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
※現在、初診、再初診の方の受付は行っておりません